長谷川歯科・口腔外科医院 笹倉 裕一 顧問&笹倉 眞理 院長 YUICHI SASAKURA&MARI SASAKURA
神奈川歯科大学歯学部歯学科卒業。同大学口腔外科学教室助手を拝任。『長谷川歯科医院』の三代目として院長職を引き継ぐ(京急線「戸部駅」より徒歩4分)
神奈川歯科大学歯学部歯学科卒業。同大学口腔外科学教室助手を拝任。『長谷川歯科医院』の三代目として院長職を引き継ぐ(京急線「戸部駅」より徒歩4分)
【笹倉 裕一 顧問】
専門職になりたかったのです。一生続けられる仕事。子供の頃からそう思っていましたね。それが歯科医師になったのは、当時の時勢が大きかったように思います。歯医者の少ない時代でしたから、歯学部に行くのがあの時代の流行りだったのです。
大学卒業後は母校の口腔外科にに勤務し、34年間、口腔外科治療をおこなってきました。いずれは「開業を」と思っていたものですから、逆に、「今しか出来ないことを」と思ったことがきっかけでした。何でもそうかもしれませんが、最初にどういう教育を受けるかが重要で、私の場合、「準備がすべて」ということを教えられました。手術は、始まってからあれはどうした、これはどうする? なんてことはあってはいけません。手術を無事に成し遂げるのに、それがどれほど重要かを学びました。もう1つ。病棟では1人の患者さんの治っていく過程を、そして亡くなっていく過程をつぶさに見続けていくことになります。それを初めの段階で知ったことは、私の立ち位置に大きな影響を及ぼしたと思っています。
【笹倉 眞理 院長】
私は昭和5年(1930年)に創業した医院の三代目になります。もともと医療職に就く希望は持っておりました。何かを作るということも好きでしたし、その面では向いていたのではないでしょうか。
短い間でしたが、私も大学の口腔外科に籍を置いていたことがあります。口腔外科を選んだのは、自らをおとしめるようなことをしたくなかったのです。“歯科医師”と名乗りながら、口以外のことを何も知らないというのは、当時の私に耐えられることではありませんでした。短い間でしたから、とてもとてもすべてを知ることはできませんでしたが、今こうして診療をおこなっていますと、当時の選択は間違っていなかったと思えます。
【笹倉 眞理 院長】
ご高齢の方が多いものですから、義歯(入れ歯)のニーズが比較的多いように感じます。口腔外科医院と名乗っていますが、もちろん一般歯科治療もおこなっています。特技と言えるかどうかわかりませんが、好きなこともあり、「壊れた」と言って来られた方の入れ歯をその場で直すことが可能です。患者さんは「そんなもの」と思ってるかもしれないのですが、全部が全部、そうではないと思いますからね(笑)。
当院では訪問診療もおこなっています。主に通院が難しくなった方のご自宅を訪問するもので、これまで診てきた方が「食べられない」ことにならないようにするものです。栄養を摂れなければ、人間は弱っていきます。その手助けができるよう、今後も努力してまいります。
【笹倉 裕一 顧問】
口腔外科の看板を掲げているものですから、舌や頬などに「できものができた」と言って来られる、非典型的な歯科症例が多いと感じます。もちろん大きな病院でも診てもらうことはできますが、限られた時間に病院に行けない方も多いですし、費用面を含め、初診時のハードルは高いものがあります。そこで我々の出番です。私たちのような17時以降もやっている医院がスクリーニングをおこなうことが非常に重要となります。重要な病気の疑いがあれば、それぞれの疾患を専門とする病院へとご紹介させていただいています。
【笹倉 裕一 顧問】
年齢の高低関係なく、敬意をもって接することが大切です。言葉遣いからしてそうですね。また、しっかりと説明することを心がけています。よく聞くように、病院の外来ではその時間がとれないことも多いのですが、病棟は別で、特に手術を控えた患者さんへの説明は入念におこなっていました。それをもちろん、ここでも、ということです。
【笹倉 眞理 院長】
例えば、私自身が他の科に掛かるとすると、理解できるまで説明がされないと不安ですよね。何が起こっていて、どうすればいいのか。それを自分に置き換えますと、自ずと説明はしっかりとしなければならないということになります。
治療の選択において、「これしかありません」などということはありません。いくつか考えられる選択肢のメリットやデメリット、費用をご説明し、その患者さんが求めているものを選択できるようにしています。
【笹倉 裕一 顧問】
私は日本顎顔面インプラント学会の指導医であり、大学ではインプラント科の科長を長らく務めておりました。インプラント治療は総合歯科医学であり、口腔外科の手技の応用と考えてもいいでしょう。この治療の1つに、いわゆる骨造成があります。病院では、交通事故のような外傷の患者さんもおり、腫瘍があり、さらに頬のひどい炎症や、奇形など、ありとあらゆるケースを診てきました。例えば、何らかの要因で顎を半分取り除いたとしましょう。顎がないから入れ歯は作れません、ではなく、どこかから骨を持ってきて、作っていくのです。その経験があれば、インプラントの際の骨の造成も余裕を持っておこなえることになります。インプラント治療で難儀をされている方、そもそも「噛めない」といった症状でお困りの方はどうぞご相談ください。
歯科の疾患で命を落とすことはそんなにあることではないですが、がんは別です。がんは、ボタンをかけ間違えれば、死に至ります。痛みがあったり、腫れていたり、飲み込めないといった症状をお抱えの方も、まず一度ご相談ください。
※上記記事は2023年11月に取材したものです。
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