永井 恵 代表・鍼灸師（整体・鍼灸マッサージ ミューズ治療院)のインタビュー

高校時代に体調不良でお世話になった整体院

高校2年生で進学を考え始めた時期は、ちょうど不景気真っ只中でした。身近でも大手企業に勤めていた方がリストラに合ったというような話題を聞いて、良い大学に進学し、大企業に就職しても将来が保証されるわけではないと、自分の将来に不安を感じていました。いっぽう、そのころは生活の不摂生もあり、しょっちゅう体の痛みが出るなど、体調が優れない日が多かったため、整体院や鍼灸院で丁寧に話を聞いてもらい、施術を受けていました。症状が改善されるととても嬉しく感じていたので、自分も将来のためにそのように人を嬉しくさせられるような技術を身につけたいと思い、国家資格である鍼灸師になろうと決め、高校卒業後に鍼灸の学校に進学しました。

多角的に観察する姿勢

治療はなるべく多角的にみて対応する姿勢を大事にしています。治療以外のことで例えるならば、本１冊とっても「この本を作るために、作家、編集者、紙の素材を決める人、字体を考える人が関わっているんだろうな」と多角的に考えるような感じです。鍼灸の学校で学んだ、自分の知識や技術はありますが、ただそれだけに偏らないように、お客様と向き合い、日々勉強を重ねています。

総合的に診た根本からの治療を

当院の特徴は、たくさん鍼を打つようなパワー系ではなく、お客様を総合的にみて、凝りや痛みを根本から治療していくことを大事にしています。例えば、肩こりの方は、パソコン使用による目の疲れやデスクワークでの手の疲れからの原因があったりしますので、肩だけではなく目や指などを含めた全身を施術していきます。 普通の鍼灸治療とは異なり、鍼だけだはなく、ツボで全身を緩ませますので、鍼を強めに多くに打ってほしい方には、もしかしたら刺激が物足りなく感じられるかもしれませんが、その場だけではなく、後からじわじわと楽になっていきますよ。少し前までは、鍼といえば中高年のイメージがあったかもしれませんが、最近は本当に若い人も増えました。美容鍼も人気があります。

お一人おひとりのお客様に丁寧な施術

うちは積極的に広告を出していません。子育て中なこともあり、事業を大きく拡大しようとか、どんどん集客しようとは今は思っていないんです。それよりも、お一人おひとりのお客様に丁寧に施述し、地に足をつけて地道に継続していくことが大事だと思っています。地域の方ももちろんですが、口コミでわざわざ電車を乗り継いで来てくださっている方も半分くらいいらっしゃいます。女性の鍼灸師のお店自体が少ないこともあり、女性のお客様も多くいらしています。

看板猫のメイコちゃんと共にお待ちしています

当院のお客様はお子さんからご高齢の方まで幅広い年齢層の方が来られています。うちの大事なスタッフの一人に看板猫のメイコちゃんがいます。メイコちゃんはお客様の施術中に一緒に横で過ごしたり、眠ったりしていてすごく喜ばれています。もちろん、アレルギーなどある方には配慮しますが、ネコ好きな方が多くてありがたいですね。皆様のおかげ様で地域に根ざして続けてこれました。バイトをしていた期間も入れ、鍼灸師として働き出してちょうど20年になります。こんなに長く続けるとは学生の当時は思っていなかったですね（笑）これからもよろしくお願いいたします。

※上記記事は2024年5月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。