鈴木 啓 代表（AIR Dance Lounge（エアダンスラウンジ）)のインタビュー

小学生のころに始めた社交ダンス

もともと祖父が社交ダンスの先生だったので、小学生のころから社交ダンスを始めました。でも、最初は嫌々（笑）。それもあって、高校のときに1度サッカーに専念したいからと言って辞めたんですけど、大学に進学したころに父が亡くなってしまって。ちょうど母親が祖父のところから独立して父とダンス教室を始めたタイミングだったので、父の代わりじゃないですが、もう一度社交ダンスを習うところから始めてみようかなと。大学に行きながら、横浜にあるダンス教室に通うようになりました。当時、僕の目には横浜の社交ダンスがかなり魅力的に写ったんですね。地元で見ていたものよりも洗練されているというか、あか抜けている感じがして、かっこいいなと。大学を卒業したら学校の先生になろうと思っていましたが、当時のダンスの先生から当然のようにプロになるんでしょう？と言われたこともあり、本格的にこの道で生きていこうと決めました。

社交ダンスは全部盛りのスポーツ競技

僕にとって、社交ダンスは家族みたいなものなんですよね。気付くと、ここに戻ってきてしまう。いろんなことをやってみたい、という気持ちはあるんですけど、社交ダンスからは離れられないなと思います。それだけ自分にとって、社交ダンスは魅力があるものなんだなとも感じています。社交ダンスは、いろんなものが全部盛りのスポーツ競技なんですよね。男女がコミュニケーションを取ったり、手をつないだりするスポーツってほかにはあまりないと思いますし、ステップを踏むための筋力や体力、音楽を聴く力など、さまざまな要素が詰まっているところに一番、魅力を感じています。

社交ダンス好きが気軽に集まれるラウンジ

当スタジオは、2016年にオープン。「AIR Dance Lounge」という名前には、みんなが気軽に集まれるラウンジ、という意味を込めました。このラウンジを通して人生が豊かになる。ダンス好きの方が集まる広場、というイメージの場所になったらいいなと思っています。いろんな世代の生徒さんがいらっしゃっているので、初心者の方はもちろん、上級者の方にも満足いただけるよう、スタンダードもラテンもインストラクターはスペシャリストばかり。子どもがいる先生や競技選手、フィジカルトレーナーなど各分野の一流の方がそろっています。通常の社交ダンスレッスンのほか、ちょっと珍しいところだとベビーダンスといって赤ちゃんを抱っこしながら踊るものやウェディングダンスといって結婚式で新郎新婦が踊るダンスなどのプログラムも用意しています。他にも、気軽に踊れるフリーダンス、スタジオパーティなどの発表会、ハロウィンパーティなどの仮装パーティ（キッズ対象）などのイベントも定期的に開催しています。

生徒さんの個性にあわせた指導を

僕自身は、見た目からラテンでしょ？と言われがちですが、実はスタンダードが得意です。気持ち的にはラテン気質なところもありますけど、こういった外見でもテクニックさえしっかりしていれば、スタンダードに必要な正確さを出せるし、それで魅せることができる。それを表現していきたいと思っています。生徒さんと向き合うときには、自分が何を教えたいか、ということはもちろんですが生徒さんの個性にあわせた指導を心がけています。同じことを教えるにしても、言い方を変えるのはもちろん、その方が何を求めているのかを探りながら対応するように意識しています。

社交ダンスのイメージを変えたい！

社交ダンスというと、ちょっと年配の方がやるものというイメージがあるかもしれません。僕はそのイメージを変えたいなと思っています。ハードルが高いと思っている方も多いですが、実は間口が広いものですよ！ということをもっと伝えていきたいですね。最初はスニーカーでも大丈夫です。発表会で披露するためなど、ハイヒールで練習しないといけない場合を除いては、踊りやすければどんなシューズでもOKです。形にこだわらず楽しんでいただけるものなので、ちょっと興味あるな、という方でしたらぜひ気軽にお問い合わせください。頭と体を使う社交ダンスはコミュニケーション能力も伸ばすことができるので、小学生の習い事にもぴったりですし、今まで全く運動をしたことがないという方にもおすすめです。社交ダンスをやっている方って、皆さん若いんですよね。アンチエイジングにも効果があるのかなと思ったりもします。個人的には、今後はもっと社交ダンスの枠にとらわれない活動もしていきたいですね。だんだんと大きなムーブメントになるような面白いことができたらいいなと思っています。

※上記記事は2023年10月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。