中川 健太 オーナー（KEN PERSONAL GYM（ケンパーソナルジム）)のインタビュー

フィットネスの素晴らしさに魅せられ、トレーナーの道に

初めはスポーツイベントに関わる仕事をしていました。その会社はジムも運営していて、ジムのエリア担当マネージャーを務めていた時期があったのです。その時です、「フィットネスの仕事は素晴らしい」と思ったのは。スポーツは実力差が出てくるものです。そこには、才能や生まれ持った身体能力といった要素があります。また、勝ち負けも出てきますよね。フィットネスの何が素晴らしいかと言えば、昨日よりも今日頑張ったら、確実に成果が出ること。ポジティブな意味で、あらゆる人が様々なシチュエーションからスタートできるジャンルで、そこに魅力を感じたのです。マネージメントからスタートし、その後は1人のプレーヤー（トレーナー）として都内で修行を積み、2021年に地元である横浜に『KEN PERSONAL GYM』をオープンしました。そして2023年の9月に当地へと移転し、現在にいたります。

お客様同士のつながりが生まれるパーソナルジム

お客様の年齢層は実に幅広いですね。一番若い方だと中学一年生という子もいて、中学生から65歳の方まで、様々な層の方にご利用いただいています。当ジムを選んでいただく初めのきっかけとしては、やはりお値段ではないでしょうか。パーソナルジムとしては、周辺では最もお得な価格設定となっています。やはり、入ってもらわないことには、そこが自分に合ってるかどうか、わかっていただけませんからね。

当ジムでは、お客様同士が共通の知り合い、ということが少なくないのです。「あの人、前に飲み屋さんで会った」ですとか（笑）。横浜は狭い街ですから、そういうこともあるのでしょう。お互いの顔を知っている方が多いこともあり、ちょっとしたランキング表なども作っています。目に見える張り合いのようになれば、と思ってのことです。またお客様同士が集う会を年に2回おこなっています。パーソナルジムですけども、運動という共通項があり、人と人との交流が生まれることになれば、それは非常にうれしいことですので。

良くも悪くも、フィットネスの世界はフィットネスの世界だけに固まってしまっている印象があります。でも、それはもったいないことと思うんですね。このビルの下の階に美容室さんがあるんですが、いつの間にかそちらのオーナーさんと仲良くさせていただくようになって、気が付いたらジムに通っていただけるようになり、当ジムのお客様があちらの美容室に通う、といったことになっています。人と人とのつながりが貴重になっている時代だからこそ、私たちがそのきっかけになれば、本当に光栄なことですね。

フィットネスと向き合っていただくために

トレーニングについては、全米公認のNSCA-CPTという資格を持っており、きちんとした理論に基づいた指導をおこなっています。ただ、理論は必要ですけども、大事なのはそれをどうお客様に伝え、生かしていくか、ということだと思うのです。トレーニングは辛いものです。自分から進んでやる、なんて人はそうそういないわけです。いくら理論があっても、それだけでは人をやる気にさせることは出来ません。その辛さとどう向き合うか、ということを自身の体験にも重ね合わせ、おひとりおひとりと向き合っていく必要があります。段階を踏んで言葉を選んだいくことになりますが、ただ理論を伝えるのではなく、感情を揺さぶるような言葉がけを常に心がけています。

運動の大切さを世の人々に伝えていきたい

1時間のセッションを常にトレーニングのみで費やすわけではありません。疲れが残っているようでしたら、施術用のベッドでマッサージをすることもありますし、ストレッチをおこなうこともあります。またボクシングミットがありますので、ストレス発散も兼ねてパンチを打ってもらうこともあるんです。様々な工夫を加えながら、その人なりの形でフィットネスを楽しんでいただければと思っています。

コロナ禍の中で痛感したことですけども、トレーニングは生活に必須のものではない、という見方も出来ます。極端な話、トレーニングがなくても人は生きていけますからね。それを人々の生活の中に定着させることは非常に意義のある、やりがいのあることだと考えていますし、チャンレンジし甲斐があると感じています。

地域のみなさんへメッセージ

健康や運動はレベルが高くなればなるほど、より豊かな人生につながっていきます。体が思うように動かなければ、出来ることはどうしても少なくなりますから。それを実現する1つの方法として、私たちのようなフィットネスジムがあります。地域の方々に応援していただけるようになっていきたいですし、逆に私たちが地域を応援することも十分に可能と思っています。横浜という横のつながりの深い場所で、フィットネスを通じて地域の人の健康に貢献出来ればと思っています。

※上記記事は2024年2月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。