秋山 真理 院長（有馬ビル歯科)のインタビュー

歯科医師の道へ進み、地域で３０年

父が医師で、私が生まれた年に医院を開業しました。そんな父の背中を見て育ち、小さい頃から医療に関心がありました。自分の歯が悪く、治療で苦労したこともあり、歯科医師を目指しました。歯科大学に入学し、卒業後は大学病院の保存科（歯内療法学講座）に入局、8年間診療、学生の指導、研究に従事しました。父の医院を移転するタイミングで、同じビルの1階に「有馬医院」（現在は兄が継承している）、2階に「有馬ビル歯科」を開業しました。歯科医師の主人と一緒に歩んできて、気がついたらあっという間に来年（2024年）で30年を迎えます。長男も歯科医師になり、月に数回、診療に来てくれるようになりました。

信頼関係の構築を大事に・よくお話を聴くところから

治療にあたっては、インフォ―ムドコンセントを大切にし、お口の状態、治療内容など患者さんが理解して納得いただけるよう十分にご説明をしています。お一人おひとりの症状、ご希望をよく聴くことは、開業以来、ずっと大事にしてきました。治療の選択肢はこちらからご提案はしますが、患者様がご納得の上で選んでいただいています。それは医療に携わる者として、当たり前のことだと思ってやってきました。もしかすると、医師の父の影響を受けているかもしれませんね。

子どもの頃にお世話になった方・親子３世代で来られる方も

私も子どもの頃からこの地域で育ってきていて、子どもの頃にお世話になった方も当院に来てくださっています。この辺りはオフィス街ですが、昔から住んでらっしゃる方も多く、中には親子3世代で来てくださっている方もいます。当院は地域の方々が長く通ってくださり、ご紹介で来てくださる方も多くいらっしゃって、長く地域医療に携わってきました。ただ、オフィス街の中であまり目立たないようで、「2階に歯科医院があると知らなかった」とおっしゃる方もいらっしゃいます。

自分が受けたいと思える治療を提供する

私は自分が受けたいと思える治療を提供したくて、一方的な治療を勧めたくはないですね。数は多くありませんが、小さなお子様も来てくれるのですが、年齢に関係なく、相手に対して同じような目線でちゃんとお話しすれば、ちゃんと心を開いてくれますね。最初は嫌がるお子様も、治療にもちゃんと慣れてくれます。お子さんであろうと何歳であろうと、相手に対しての尊重を持って接することが大事だと思います。

今後は訪問治療も拡張・地域医療へ貢献していく

開業して来年で30年になりますが、患者様のお口の健康を生涯を通して守る、という気持ちで、目の前の一つひとつのことに丁寧に取り組んできました。長く地域医療に関わっていると、通院が難しくなる方もおられます。そのため、現在では医院の近隣ですが、訪問診療もさせていただいています。今後もご要望があれば、範囲も広げるなど臨機応変に対応できるようにしていきたいと考えていますのでお困りの方はどうぞご相談ください。この地域でも、私が開業した頃よりも歯科医院は増えています。当院は小規模ではありますが、その分、お一人おひとりの対話を大事に、長い信頼関係を築きながら、地域の医療に貢献させていただきたいと思っています。歯でお困りのことがあれば、お気軽にいらっしゃってください。

※上記記事は2023年9月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。