滝浪 彩香 店長（名もなきバナナ)のインタビュー

年齢問わず楽しめるバナナジュースを！

「名もなきバナナ」は2020年の10月、コロナ禍の時期にオープンしました。お客さまと直接会ってお話しするような仕事をしていた主人が、コロナ禍の影響を受けてしまったこともあって、せっかくだから2人で何かできることないかなと、いろいろ相談したところ、私がすごくバナナが好きだったのもあるんですけど、ちょうどバナナジュースも流行っていたので、バナナジュース専門店っていうのも面白いんじゃない？となったのがきっかけですね。

もともとこの場所にはお弁当屋さんがあったんです。私はそこで働いていたんですけど、オーナーさんにお弁当屋さんを畳むと聞いたタイミングでもあったので、仲良くさせていただいていた商店街の方にも楽しんでいただけるお店をやってみたい、という気持ちもありました。子どもからお年寄りまで、年齢性別問わず楽しめる、という点でもバナナジュースはぴったりだなと。私がバナナジュース専門店を考えている、と言ったら、商店街の皆さんがいろいろ相談にのってくださったんですよ。いろいろなめぐりあわせがうまく合致して、ご縁をいただいてオープンしたという感じです。お弁当屋さんで働いていたときから、商店街の皆さんにはかわいがっていただいて、本当に感謝しています。

シンプルかつボリューミーなバナナジュース

バナナジュース専門店なので、メニューはバナナジュースのみ。冬場は、ホットドリンクも提供していますが、基本的には冷たいバナナジュース。年齢問わず飲んでいただけるよう、バナナと牛乳のみ、というシンプルさが特徴です。砂糖も不使用なので、バナナ本来の甘さを感じていただけるのかなと思っています。私も主人も以前は運動に関わる仕事をしていたので、やっぱり体にいいものを提供したいなと。小さいお子さまにも自信を持って飲んでいただけるもの、という視点を大事にしています。

サイズは小、中、大の3種類。小が1.5本、中が2本、大が3本分のバナナを使っているので、濃厚だと言われることが多いですね。バナナジュースって自宅でも作れるし、さらっと飲めるイメージがあると思うんですけど、やっぱりこの店だから飲める、というものを作りたいなと。飲んだときに、自宅で作るのとは一味違うと思ってほしいし、飲みに来る価値があるなと感じてほしい、という気持ちで作っています。

商店街の店舗とのコラボメニューも！

牛乳を豆乳に替えたり、追加でチョコチップや黒ゴマを加えたり、カスタマイズして自分好みのバナナジュースを作る方も多いですね。お子さまにはチョコチップなどが人気です。また、商店街のお店ともコラボさせていただいています。お隣のお茶屋さんとの抹茶バナナジュースや「405 コーヒーロースターズ」さんとのコーヒーバナナジュース。「hill coffee bakery」さんとは食べるバナナジュースとしてラスクを作らせていただきました。同じ商店街ですし、一緒に楽しみながらこの商店街を盛り上げていきたいなと思っています。

お客さまがホッと一息つけるような場所に

お客さまとは近い距離での接客をしたいなと考えています。1回来ていただいて「さようなら」というよりは、何度も来ていただけるような雰囲気を作れるように。お子さんが好きなキャラクターのイラストをカップに描いてあげたり、おばあちゃんと「最近どうですか？」と雑談したり。恋愛相談してくださるお客さまもいるんですよ。小学生の子が「けんかしちゃったから、どうしよう」とか（笑）。生活の一部じゃないですけど、そういう居場所みたいなところになれたらいいなと思いますね。バナナジュースを売るのはもちろんなんですけど、それだけじゃなくてお客さまがちょっとホッとできる場所になれたらいいですね。

商店街を盛り上げていきたい

季節ごとに変わるメニューもありますし、好評だったわらび餅バナナジュースを復活させようかなとも考えています。以前、皆さんから「こんなバナナジュースが飲みたい」というアイデアを募集して、実際に採用したこともあるんですけど、そういった皆さんと一緒に楽しめるような企画もまたやりたいですね。今後も、引き続き皆さんに親しみを持ってもらえるようなお店でありたいと思っていますし、藤棚商店街がもっと活性化するお手伝いをさせていただけたらうれしいです。

※上記記事は2024年３月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。