勝村 周一朗 オーナー(リバーサルジム 横浜グランドスラム)のインタビュー

リバーサルジム 横浜グランドスラム 勝村 周一朗 オーナー

リバーサルジム 横浜グランドスラム 勝村 周一朗 オーナー SHUICHIRO KATSUMURA

1999年にプロデビュー。児童養護施設で働きながら戦うことから「リアルタイガーマスク」と呼ばれたことも。選手として、修斗、ZST、K-1 Dynamite、HERO’Sに出場。2008年に『リバーサルジム横浜グラウンドスラム』をオープン。(各線「横浜駅」より徒歩10分、相鉄線「平沼橋駅」より徒歩1分)

格闘技の楽しさをみんなに伝えたくて

子供の時からプロレスが好きだったので、「プロレスラーになりたい」と思ったのが格闘技を始めたきっかけです。高校生になり、家の近所にあった木口道場というところでレスリングから始め、大学生になると今度は修斗を。道場では、それが自然な流れでした。今とは違って、当時は格闘技をするならプロを目指す時代でした。だから私も当然のごとくプロを目指したんですね。当時も今も、試合に向けての練習はすごく辛いものです。でも、終わった後の開放感ですとか、充実感は何者にも代えがたいもので、それが今も続いています。

2008年に『リバーサルジム横浜グランドスラム』はオープンしました。その5年前、2003年くらいから仲間内でサークルのように練習を始めたのがきっかけでした。自分はプロになるために辛い練習をするのが当たり前という世界でやってきましたけど、もちろん、楽しいこともあって。その楽しいことだけ切り取ることはできないかなって考えたんです。最初は周りに「自分が練習してる体育館があるから一緒にやろうよ」というごく軽いノリで始まったんですね。そうすると、「すごくストレス解消になったよ」ですとか、「楽しい」って感想をもらえたのが嬉しくて。定期的に場所を借りるようになり、「もっと多くの人に」と思い、こちらをオープンしたのです。

1人で運動するのが苦手という方が多数

こちらの他に、戸塚と関内にもジムがあり、合わせますと、会員さんの比率は男性が6、女性が4というところでしょうか。女性は20代後半から30代の方が多く、男性は一般の会員さんでいうと、30代から40代が最も多い印象です。皆さんの目的としては、とにかく「体を動かしたい」というもの。それもジョギングやジムで1人で運動するのが苦手という理由の方が多いですね。ここでは、いつでもコーチがいますし、ミット打ちにしても寝技の練習をするにしても、必ず相手が必要ですから、それがニーズに合っているということでしょう。

男性は、格闘技を見るのが好きな方が多いですよね。見るだけは見てるけども、じゃあ、実際にやってみるとどうなのか、という理由で始める方も少なくありません。実際に体験することで「余計に見るのが楽しくなってきた」という方がほとんどです。最近ではそうしたニーズの女性も増えてきました。

一流のコーチ陣による豊富なクラスが特徴

『横浜グランドスラム』では、キックボクシングをはじめ、柔術、レスリング、ヨガ、CHANGE FIT(脂肪燃焼系)ボディメイクなど、豊富なクラスが特色の1つです。私自身、総合格闘技の出身で、パンチもキックも投げも、寝技も、もうみんな好きで楽しいんですね。だから、ご自分がやってみて楽しいと思えるものをチョイスしていただけるよう、可能な限りのクラスを用意しています。またコーチ陣は、私自身が尊敬する先生をお呼びしています。やはり、本物のプロフェッショナルを一般の方達にも味わっていただきたいという理由からです。一流のコーチに習えるということで、プロ志望の子も多いですが、その子達には、私が味わってきた苦痛も体験してもらうことになります(苦笑)。でも、プロを目指すのであれば、これだけいい環境もそうそうないと自負しています。

「横浜で格闘技をやるならグランドスラム」となっていけるように

私は運動神経が特別に良かったわけでもないですし、体が大きかったわけでもありません。端的に言うと、“できる”ほうではなかったのです。よく野球の長嶋さんが例えになりますよね。「パッといって、ガット振る」とか。あのジェスチャーと擬音で、わかる人はわかるんです。私の場合、それではわからなかったので、どうやったらできるようになるのか、考えて考えて今があるんですね。ですから、自分が教える際も、できないことを前提に、なるべく具体的に言語化して教えるよう心がけています。できることが当然ではないし、これは一般の方であっても、選手に対しても同様です。

せっかく格闘技を習いにきてるんだから、やっぱり楽しんで欲しいんですね。自分に合わない練習や指導で、「格闘技って難しい」「格闘技ってつまらない」となってほしくないんです。そうした想いもあって、今後、ジムの数をもっと増やす予定です。初心者の方だけ、ですとか、女性専用、あるいはトレーニング専用といったように、細分化したジムを複数構え、会員さんは好きなところに好きなだけ行けるシステムにしたいと考えています。「横浜で格闘技をやるならグランドスラム」と覚えていただけるようにしたいですね。

地域のみなさんへメッセージ

いまだに格闘技となると「怖い」「野蛮」というイメージをお持ちの方が少なくないかと思います。実際、体験にいらっしゃった方に聞くと、「ドアを開けるのにすごく緊張した」という方が多いんです。確かに、私が経験してきたのは、“怖い”格闘技かもしれません。でも、その中から楽しい部分を抽出し、誰でもできる、楽しい格闘技を提供しています。野球やサッカーと同じように、格闘技も誰もが楽しめるもので、その楽しさを多くの人に実感いただければと思います。

 

※上記記事は2023年12月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

リバーサルジム 横浜グランドスラム 勝村 周一朗 オーナー

リバーサルジム 横浜グランドスラム勝村 周一朗 オーナー SHUICHIRO KATSUMURA

リバーサルジム 横浜グランドスラム 勝村 周一朗 オーナー SHUICHIRO KATSUMURA

  • 出身地: 神奈川県
  • 趣味: 書道
  • 好きな本・作家: 推理小説/横山秀夫
  • 好きな映画: 『スター・ウォーズ』
  • 好きな言葉: 「道」
  • 好きな音楽: 80’s〜90’sのジャパニーズロック
  • 好きな観光地: 沖縄

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