小林 史青 代表(友楽書道教室)のインタビュー

友楽書道教室 小林 史青 代表

友楽書道教室 小林 史青 代表 SHISEI KOBAYASHI

高校卒業後、大東文化大学文学部書道学科に入学。明治31年3月創業のゴールデン文具株式会社に入社後、書道用品の販売業務に携わり、並行して書家としての活動を始める。2022年の8月に『横浜 友楽書道教室』を開校。(京急線「戸部駅」から徒歩2分、横浜市営地下鉄ブルーライン「高島町駅」から徒歩7分、相鉄本線「平沼橋駅」から徒歩8分)

様々な人との縁が連なり、寅年に構想を実現

15歳の春、友人に誘われてなんとなく町の書道塾に通ったのがきっかけでした。親も驚いたと思います。進学した高校には芸術コースがあり、高校二年生からは書道の授業を週に8時間受けることになったのです。気がつくと、「書」の世界に惹かれていたというところでしょうか。

高校卒業後は大東文化大学文学部の書道学科へと進み、同時に大井錦亭先生の直弟子として指導を受けることになりました。大学では書くことはもちろん、日本や中国の書の歴史や語学など、書にまつわること全般を学びました。

先生方の記憶に残る生徒だったかもしれません。兎に角、授業に来ない、飲み会にはいる、書展会場で顔を合わせては怒られていました(笑)。多くの人に助けられ、迷惑をかけためちゃくちゃな大学時代でした。

在籍した最終年の12月、大学を辞めることを教授に告げました。するとその1週間後、「明日からここに行きなさい」と教授から紹介を受け、今の会社(ゴールデン文具株式会社)に入ることになったのです。振り返ると、本当に気にかけていただいていたのだと思います。

2022年、壬寅の年の8月に『横浜 友楽書道教室』を始めました。私は寅年の生まれですので、36歳年男を機と見据え、前々から構想にあったことを実現に向けて動いたという次第です。教室は古民家風と申しましょうか、和のテイストを取り入れつつ、使いやすいように改装しました。壁はマグネットになっていて、生徒さんが書かれたものを貼れるようになっています。

実際に「書く機会」が少なくなった今だからこそのニーズも

現在、日本社会はデバイス(パソコン・スマートフォン)で成り立っています。効率よく仕事をこなしていくためには、欠かすことの出来ないものとなりました。書家も筆だけでは仕事ができず、大方がデバイスも使います。
これらの生活は快適ですが、職場でちょっと渡されたメモに100年の恋も冷める思いをした方・・・、いらっしゃるのではないでしょうか(笑)。
また、ご自身の字に愕然としたり、漢字が書けなくなったなど、、、子どもたちもそうですが、デバイスの普及により、ひらがなの書き順も覚束ないこともあるようです。デバイスとはちょっと違った脳の部分を使って、毛筆で文字を書くのはいかがでしょう。

書き方を大切に指導

古語では「学ぶ」を「まねぶ」と読み、「まねぶ」とは真似をすることです。「書」もまずは真似をしていただきますが、お手本どおりに書く指導はしていません。筆の持ち方、線の書き方を実際に見せて、目と耳で習得し、筆で実践していくことを大事にしています。「書」の魅力は線質と呼吸(リズム)にあります。

月に2回の自分時間

大人の方については、様々なものを抱えていると思うんですね。仕事のこと、家庭のこと、等々。でも、教室に入るとお稽古に集中していただくことになります。集中することがリフレッシュにつながっていくと思うのです。
初めは思うように書けません。それは我々も同じです。「できない」「書けない」時間をも愉しんでいるのかもしれません。
自己の可能性を追求し、筆をとり、背筋を伸ばして真っ白な紙に向き合う。その時間が何物にも代え難い喜びとなっていけば、私たちも幸せに思います。

地域のみなさんへメッセージ

書道教室を通じ、地域に貢献していきたいと常々考えています。まだ実現していませんが、例えば、地域のイベントの看板なども私たちが手がけるようなことが実現すればと思っています。地域に根付いた、地域の繁栄に貢献する書道教室を目指してまいります。

 

※上記記事は2024年1月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

友楽書道教室 小林 史青 代表

友楽書道教室小林 史青 代表 SHISEI KOBAYASHI

友楽書道教室 小林 史青 代表 SHISEI KOBAYASHI

  • 出身地: 神奈川県横浜市
  • 趣味: サウナ
  • 好きな映画: 『ショーシャンクの空に』
  • 座右の銘: 「なんとかなる」
  • 好きな音楽: FM横浜が好きです!
  • 好きな場所: 戸部「記念湯」入って左側の湯

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