村越 淳一 代表（ファイト&ボディケア スタジオ JOH)のインタビュー

空手が持つ可能性を信じて

格闘技を始めたのは中学生の時でした。柔道部に入り、中高と続け、大学入学直前に空手を始めたのです。プロレスやジャッキー・チェンが好きで、格闘技好きはずっと一貫してましたね。野球やサッカーもほんの少しだけかじったことはあったのですが、やっぱりこっちの方が性に合ってたようで（笑）。
大学を卒業する頃、当時の師範に声を掛けられ、そのまま道場の職員となりました。当時は選手としてどこまで行けるかが唯一の関心事だったのです。でも、「選手」は空手のごく一部に過ぎませんよね。空手の可能性はもっと大きなものだし、突き詰めれば健康につながるものと思い始め、徐々にそちらの道を模索していくようになります。わかりやすい例で言えば、ダイエットや健康維持に空手が貢献できることを考え、その指導に徐々に重きを置いていき、2014年に『ファイト&ボディケア スタジオJOH』をオープンすることになりました。

健康をコンセプトに、多角的なアプローチを実現

グループレッスンは空手とダイエットキックボクシング、それからキッズヒップホップの3つ。ダンスは子供が楽しく運動できるようにと、先生をお呼びし、指導していただいています。
それからパーソナルセッション。こちらはタイ古式マッサージや武道エクササイズ、パーソナルトレーニングなどを組み合わせる形で、体の不具合を改善していくものです。私は整体も学んできましたので、一般の治療院に独自のメソッドを組み合わせたものになります。

もちろん施術を目的に来てくださる方もいらっしゃいますし、空手やキックボクシングについては、男女問わず、幅広い層の方々にご利用いただいています。コンセプトは、一言でいえば、「健康」です。本格的にプロを目指すものではなく、空手などのエクササイズを通じ、楽しく健康になりましょうという趣旨で、そのコンセプトに共感いただいている方々がいらしていただいています。

日常生活がラクになる体の使い方を

本質的な体の使い方を指導するよう心がけています。パンチ1つ打つのでも、ありがちなエラーパータンというものがあるのです。例えば、この角度でパンチを打つと、こうなってしまいますよ、といったように、解剖学に基づいた説明をしていきます。空手やキックで汗を流し、「すっきりした」で終わっても全然いいんです。でも、ここではそれにプラス、日常生活が楽になるような体の動きを自然と身につけられるようになっています。実際、会員さんの中には「今日はだるくて迷ったんだけど、ここに来ると楽になるから」と言ってくださる方もいらっしゃいます。そうした方が「来てよかった。ほら、階段もこんなに楽に上がれる」と喜んで帰って行かれるのです。治療ではなく、運動をしてるにもかかわらず、です。そうした感想を聞くことができますと、本当に嬉しくなりますね。

運動だけでも、治療だけでも、健康は難しい

治療院へは、体調が思わしくないから行こうとされますよね。で、治してもらうわけですが、しばらくするとまたぶり返し、その繰り返しが続いていくことになります。治療だけでは、「治す」で終わってしまうのです。より良く、プラスに持っていくには、運動をしたり、普段からの体の使い方を改善していく必要があります。運動だけでも良くならず、施術だけでも恒久的な改善は望めません。ここでは様々な取り組みをおこなっていますから、ともすれば「何が専門？」と見られてしまうのですが、実際のところは、解剖学をベースにトータルで体をよくしていく場所なのです。

地域のみなさんへメッセージ

運動の必要性を感じておられる方はたくさんいらっしゃいます。でも、何から始めるべきか、迷われている方も少なくないことでしょう。『ファイト&ボディケア スタジオJOH』ではヨガを始め、単発のセミナーも随時開催していますので、まずはお試しでいらしていただき、お体の悩みをご相談ください。健康になりたい方はどなたでもウェルカムです！

※上記記事は2023年11月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。