鈴木 現 店長（andinu（アンディーヌ）)のインタビュー

手に職をつけようと美容の道へ・いい出会いに恵まれてきた

母親が商店街で美容院をしていましたが、子どもの頃はあまり興味がなくて、両親からも僕に美容師になって欲しいという話はなかったです（笑）。ただ、自分の将来を考えたときに性格的にもサラリーマンではなく、手に職をつけようと思い、横浜商業高等学校の美容科に進学しました。美容免許を取って働いてからは、どんどん美容への興味が深まってきました。元々人好きなこともあって、接客も楽しくなっていったんですよね。７年間勤めていた川崎の美容院がコンテストに強いオーナーさんで、私もコンテストによく出場していました。次に12年間勤めた平沼の方あるサロンも、オーナーさんがすごく勉強熱心な方でしたね。そこは独自のカラーのシステムを作っていて、僕もたくさん勉強させられて（笑）、様々な経験を積みました。今だとブラックな働き方になるかもしれませんが、マニアックなことを学ぶのは楽しかったです。そうして美容業界にどっぷりはまっていきました。こうして振り返ると本当に出会いに恵まれてきました。

美容師はサービス業、お客様の「綺麗になりたい」気持ちをサポート

美容師はアーティストのように見られることがありますが、まず大前提にお客様ありきで、あくまでもサービス業ですからね。お客様の綺麗になりたいお気持ちに真摯にお手伝いするという姿勢が大事だと常日頃から思っています。そのために、毛髪の勉強をしながらお客様の見えないところでも、毛髪を傷ませないように様々な工夫をしています。うちのお客様は、枝毛がある人はほとんどいないですよ。

儲け主義ではやらない、お客様に嘘をつかない姿勢

皆さん、美容院でトリートメントをよくされますよね。それも髪の健康のために良いかといえば決してそうではないんです。実は毛髪は、頭皮から出ている部分は全部死んでいて、皮膚でいえば角質層や剥がれてしまった老化角片に当たるんです。だからそこにいくら栄養を入れても・・・なんですね。あまり大きな声では言えないけれど（笑）。トリートメントは塗るだけでいいから儲かるんだけど、お客様からご要望がない限りは僕からは提案しません。だからこそ普段の施術を土台に傷ませないような努力を大事に取り組んでいます。カラーや縮毛矯正の薬剤も、強い薬剤ではなく、必要最低限のダメージに抑えしっかり施術します。「これを使えば痛まない」とか、「これを使えば効果的」など効果的な表現はよくあちこちで謳われていますが、そもそも髪の毛は100人いたら100通りでどなたにも対応できるものはありません。お客様はそんなことはご存じないと思いますが、僕はお客様お一人おひとりに合わせて薬剤を調整して変えています。

「ここに来てから痛みや枝毛がなくなった」とお客様の声

平沼のサロンで勤めていた頃から担当させて頂いているお客様からも、「ここに来てから痛みや枝毛がほぼなくなった！」と喜ばれています。自分のサロンをやり始めてから、自分がその方の必要に応じて必要なことをピンポイントで提案できるので、お客様にとってはお財布にも髪の毛にも優しくなったのではないかと思います。それに、先ほどお話したトリートメントで髪の毛をよくしていく、ということではなく、普段の施術から髪の毛へのダメージを最小限に押さえていればそれ以上痛むことはないんですよ。

どんな年代の方もお気軽に・変わりながらも変わらない大事なこと

平沼で長く勤めていた美容院から独立するときに、どこかいい場所がないだろうかと「心や笑店」の名物店長さんに相談した帰り道、ここの物件が空いていたのがご縁で開業しました。元々、父が商店街でお店をやっていたこともあって、なんだか落ち着くんですよね。今は藤棚１番街商店街の理事もしています。地域密着でやっているので、どなた様もぜひお気軽に入っていただければ嬉しいです。完全バリアフリーになっているので、車椅子の方も赤ちゃん連れの方、ご高齢の方も来てくださっています。僕一人でやっているお店なので、お子様連れで来られても全然問題ありません。新しい技術や知識を学び取り入れながらも、これまでと変わらず、お客様の「綺麗になりたい」というお気持ちに尽力していきたいと思っています。

※上記記事は2023年11月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。