尾﨑 亜弓 副院長(尾崎歯科医院)のインタビュー

尾崎歯科医院 尾﨑 亜弓 副院長

尾崎歯科医院 尾﨑 亜弓 副院長 AYUMI OZAKI

横浜市出身。2013年日本歯科大学歯学部卒業。卒業後は事務や接客など様々な仕事を経験。研修医期間を経て「尾崎歯科医院」で勤務、副院長に就任。(京急本線戸部駅 出口 徒歩2分、相鉄本線平沼橋駅 南口 徒歩5分)

様々な仕事を経験・歯科医師の道へ

私は迷いなく歯科医師の道をまっすぐ進んできたわけではありません。父は歯科医師ですが、「歯科医師になりなさい」とは一度も言われたことがありませんでした。元々、化学や生物など理系の勉強が得意だったこともあり、「どうせ理系に進学するなら常日頃見ていた道へ」と歯科大学に入学・卒業をしましたが、卒業して約すぐ、良い歯科医師になれる自信が無く、接客や倉庫内作業など様々な職場を経験をしました。イラストを描くことがとても好きだったので、その道で仕事をしようとしていた時期もありましたが、長い葛藤の末に改めて父を支えたい気持ちが強まり、歯科医師の研修先で尊敬する先生とご縁があったんです。技術的にも人格面でも素晴らしい方で、とても影響を受けました。そして、多くの技術や歯科医師としてのあり方を学ぶことで、ようやく私の求める「良い歯科医師」への道を見つけ歩み出すことができました。

回り道のように見える経験が意外な形で今に活きる

先ほどお話した、一見回り道だと思えるようなこれまでの経験が、意外な形で今、歯科医師としてのあり方に活きています。例えば、絵が描けるため、患者様への説明を絵でできますし、歯や入れ歯などの微妙な色の違い、違和感に気付きやすく、形をバランス調整することが得意だったりします。多くの職場で様々な方と接してきたので、患者様それぞれの状況やお気持ちに寄り添えるようになりました。私がわりあいゆったりしているのも、これまでの道のりで「悪いと思うような状況や経験すらどうにでもなるんだな」と思えるからかもしれません(笑)。

技術面だけではなく細やかな心配りで患者様に安心感を

歯科医師は、技術面に集中するだけではなく、多角的な目を持って診療にあたらないと思っています。研修医時代にお世話になった先生から「ただ、治療診断する技術だけでは歯科医師は生きていけない」と教えられました。「人間3人、4人分くらいの経験と視点が詰まっているのではないか」と思うくらい技術も高く、人徳がある方でした。患者様が治療を受ける際に、不安要素を減らし痛みも少なく、負担を軽減できるように、と心がけています。例えば、医師は治療に一生懸命になりすぎると、術野にばかり集中してしまうことがあります。そんな時ほど、患者様が不快に思われているところはないか?というような細やかな心配りを大事にしないといけないと思っています。医師が治療に集中していても、患者様にしてみるとその真剣さゆえの無言や表情が怖く見えたり不安になることもあります。集中する時ほど「これから、こういう治療をしますね」と一言お声がけを忘れないような心配りをしています。当院の院長である父は私に「こうしなさい、あぁしなさい」とは言いませんが、より良い治療のために2人で話し合うことはよくあります。父の患者様への接し方から学ぶこともとても大きいですね。父はかなり柔軟な人で、私が研修などで新しく学んできたことも、どんどん取り入れてくれますので、2人でより患者様に安心して頂ける治療を行っていきたいと思っています。

患者様お一人おひとりに寄り添う姿勢を大事に

虫歯1本治すとしても、患者様によって「どのような方法で、どれくらいの期間でどこまでのことをしたいか」というのはお一人おひとり違いますね。例えば、とにかく早く治したいのか、期間がかかっても綺麗な仕上がり治したいのかなど、お一人おひとりのお話をできる限り伺って、ご希望に寄り添った方法・回数などで治療を進めます。中には歯のお掃除の方がついでで院長と長くおしゃべりしているような方もいらっしゃいます。地域の方も、どこか近所のおうちみたいに安心して通ってくださっているかもしれません。一人で来られた小さな患者様を、お家の近くまでお送りしたこともありました。「一般的な歯医者さんはこんなことしないんだろうな」と思いながら(笑)。それでも、「安心して通える」と思っていただけたらそれで良いと思っています。

歯の健康は生活の根本に関わること

私はいつも患者様に、「にっこり笑って、楽しくお食事をしていける歯にしていきましょう」とお伝えしています。歯科医師的としては、歯が大事だと伝えるにあたり、「歯周病が高血圧や糖尿病に与える影響が・・・予防の重要性が・・・」とお伝えする方がいいのかもしれませんが、そういう表現ではなかなか患者様に伝わりにくいような気がして。歯を気にすることなく笑顔で人と会いお話したり、美味しくご飯を食べたりすることは人の生活を送る中で根源的な喜びですよね。今後はより良い笑顔のために審美歯科に力を入れいきたい気持ちもあり、この地域で、高齢でなかなか通院が難しいという方のために往診や訪問診療なども手がけていきたいという想いがあります。父が開業し、築いてきた「患者様に寄り添う医院」を大事にしながらも様々な道を模索して、手を広げていこうと思います。いつまでもお食事とお話しを楽しんでいただけるように、気楽に相談できる地域の歯医者さんでいたいです。患者様とに一緒に歩む治療ををこれからも続けていきます。

 

※上記記事は2023年9月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

尾崎歯科医院 尾﨑 亜弓 副院長

尾崎歯科医院尾﨑 亜弓 副院長 AYUMI OZAKI

尾崎歯科医院 尾﨑 亜弓 副院長 AYUMI OZAKI

  • 出身地: 神奈川県横浜市
  • 趣味: 読書、絵を描くこと
  • 好きな本: 昔から読書が大好きで、片っ端からオールジャンル読みます。
  • 好きな言葉: 回り道と思える経験も意外な形で繋がっていく
  • 好きな音楽: クラシック音楽・特に「パッヘルベルのカノン」「アヴェマリア」が好き
  • 好きな場所: くつろげる自宅が一番好きです

INFORMATION

  • 尾崎歯科医院
  • 電話 045-314-1560
    所在地 横浜市西区中央1-27-17 中央ビル1階
    診療時間 [月曜・火曜・水曜・金曜]9:00~13:00 14:00~18:00
    [木曜・土曜]9:00~13:00
    休診日 日曜・祝日 ※臨時休診あり