松井 久和 院長(まつい眼科)のインタビュー

まつい眼科 松井 久和 院長

まつい眼科 松井 久和 院長 HISAKAZU MATSUI

神奈川県出身。慶應義塾大学医学部を卒業後、同大学医学部眼科に勤務。川崎市立川崎病院眼科等での研修、日本鋼管病院眼科科長を経て、1989年に「まつい眼科」の2代目院長に。(横浜市営地下鉄ブルーライン「高島町駅」より徒歩3分、京浜急行電鉄本線「戸部駅」より徒歩3分)

昭和10年開院の2代目院長

母が昭和10年(1935年)に開院した「まつい眼科」を継いだのは、眼科医になって数年が経った1989年。母が亡くなったときは、まだ勤務医を続けたいという想いもあったんですよね。そこから4年が経ったところで、母の遺志を引き継いで開業医になろうと決意し、2代目院長に。母のように地域の患者さんと和やかな関係性を作りつつ、皆さんの目の健康を守っていきたいと考えています。

困っている患者さんの悩みを解消したい

眼科一般の領域をなんでも診るのが当院の特徴かと思います。コンタクトレンズや眼鏡の相談、ドライアイといったものから糖尿病性の網膜症、老人性下眼瞼内反症の手術、緑内障や初期の網膜剥離に対するレーザー治療まで、幅広く行っていますが、開業医だからこそ診るべき治療というのはやっぱりあると思っています。白内障や緑内障の手術を得意とする先生は多くいますが、老人性下眼瞼内反症の手術やものもらいの切開治療などを行う開業医の先生は少ないような気がするんですよ。だからこそ、私はそういった治療をしっかりと行っていきたいと考えています。セカンドオピニオン的にいらっしゃる患者さんもいらっしゃいますし、困って頼ってきた方の悩みを解決して安心していただきたい。そう思っています。

コンタクトの処方にこだわり

なかでも、コンタクトレンズの処方に力を入れています。今はコンタクトレンズが当たり前の世の中になり、適切な処方を受けずに量販店などで購入されるケースもよく見られますが、眼科医がしっかりと処方すると見え方が全然違うんです。ちゃんと視力を合わせれば1.2くらい見えるはずなのに、0.8くらいで我慢している方や乱視がちゃんと入っていない方など、合っていないコンタクトをしている方って意外と多いんですよ。当院で処方し直して「はっきり見えるようになった」と喜ぶ方もいらっしゃいますね。高齢になり近くが見えづらくなった方には、“利き目”をうまく活用することもお伝えして処方しています。例えば、利き目が右の場合、右目で遠くをしっかり見えるようにしないと見えた気にならないんですね。利き目ではない方の目を近くを見るように合わせるなど、遠近両用のバランスを取りつつ、患者さんが一番見やすい処方を提供しています。

開業医だからこその医療を継いでほしい

母から継いだ眼科医院ですので、息子に3代目を継いでほしい思いもありますね。まだまだ先の話ではありますが、私がモットーとしている開業医だからこその治療をしたい、という想いを引き継いでもらえたらうれしいですね。白内障手術なども重要ですが、開業医としては手術する前のタイミング、ごく初期で捕まえて治療することが何よりも必要なのかなと思います。専門性を高めつつも、幅広い領域に対応できる開業医がもっと増えたらいいなとは思っています。もちろん、患者さんの症状を見極めて適切な医療機関に送るのも開業医の大事な役割。当院で治療が難しいケースや手術が必要なときには、各分野を専門にしていらっしゃる先生がいる医療機関にご紹介しています。

初期症状で見つけるために早めの受診を

目が疲れる、ごろごろするなど違和感や流涙など気になる症状がある場合は、速やかに眼科を受診してください。肩こりや頭痛など、眼科疾患が原因のケースもありますから。緑内障などは、自覚的な症状が出ないまま進行していくものもあり、検査によって疾患をいち早く見つけることが治療のポイントになります。最近、コンタクトや眼鏡が見えづらくなった、という方もぜひ。気軽にご相談に来ていただけたらと思います。

 

※上記記事は2023年12月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

まつい眼科 松井 久和 院長

まつい眼科松井 久和 院長 HISAKAZU MATSUI

まつい眼科 松井 久和 院長 HISAKAZU MATSUI

  • 出身地: 神奈川県
  • 趣味: 将棋(藤井聡太八冠の対居飛車作戦)、テニス、書道、カラオケ
  • よく読む本・愛読書: 櫻井よしこ、司馬遼太郎、井沢元彦、高山正之
  • 好きなテレビ番組: 『古代の宇宙人』『ザ・ユニバース』(共にCSにて放送)、『ヒステリーチャンネル(THE歴史列伝)』
  • 好きな言葉: 一期一会
  • 好きな音楽: 演歌/村田英雄、成世昌平
  • 好きな場所: 京都、安比高原

INFORMATION