武内 春男 院長（武内歯科医院)のインタビュー

代々続く歯科医師の家系で横浜に開院して70数年目

3代続く歯科医師の家系で、私の祖父、父、父の８人兄弟のうち二人も歯科医師でした。父は長男で、戦前に歯科大学を卒業しています。二人の叔父はこちらの医院を手伝ってくれていた時期もありましたね。今は磯子、綾瀬でそれぞれ開院しています。叔父の子どもたちもそれぞれ歯科医師でやっています。私の息子も歯科医師になり、週に一度はこちらにヘルプに来てもらう時期もありました。そして現在は都筑区の方で歯科医院を開業しています。

穏やかで研究熱心だった父の背中・当時先進的な治療にも取り組む

私の父は歯科医師で戦争を経験し、軍隊に行き、捕虜にされたこともあったようです。ひどい目にあったと思います。でも、父はとても穏やかで口うるさく言われたことはありませんでしたね。そんなおかげもあって、気がつけば、当院は70数年目になりますね。私は父の背中を見ながら、自然と歯科医師になろうと道に進んできたのだろうと思います。思い返すと、その当時はなかった個室を３部屋作って個室診療を始めたり、治療の質を求めて保険外診療にも意欲的に取り組んでいたのでいました。もしかすると、周囲には変わり者に見え、悪く言われたこともあるかもしれない、と思うことはあります。それくらいどんどん新しいことに取り組んで変えていったんですよね。私もそんな父の背中を見て育ち、様々な治療方法を学んでいたこと時期もあり、遠方から来てくださる患者様も結構おられましたね。だから駐車場が広いでしょう（笑）

歯科大学卒業後も「横浜歯科臨床座談会」で臨床を探求

この辺りは最近、子どもが減ってきていますが、私と姉が通っていた近所の幼稚園に、今でも園医をさせていただいているんですよ。私が４年生の一学期まで通っていた近くの小学校も園医を担当しています。面白いですよね。自分が卒園したところに今でもお手伝いさせていただいているなんてね。園医には定年があるからあと３年だけどね（笑）本当に父の代から来てくださっている方もいらしていてね。父もお世話になったけれど。そういえば、父の勧めもあって、歯科大学卒業後も「横浜歯科臨床座談会」というグループに20年弱参加させていただいて、色々学んできましたね。たまたま叔父もそこの会員でしたから、一緒に行っていました。そこでは有名な開業医の先生がいらっしゃって、皆さんで症例を持ち合って分科会で発表して勉強するんですね。「自分の臨床を向上させる」ことが会の目的で、症例報告し、ディスカッションされていました。症例報告だけでなく、臨床観察、臨床での問題発見、経過報告など発表されるので大変勉強になりましたね。

古いお付き合いの患者様から「親子３代みんなに診てもらっているね」

代々やっていると、長い方だと親父の代からのお付き合いで、今も来てくださる高齢者の患者様もいらっしゃるんですね。「親子３代みんなに診てもらいました」と一言に、はっとさせられることがありました。「そんなに長くやってきたんだなあ」とふと思って（笑）「息子さんは帰ってくるんですか？」なんて聞かれる方もおられます（笑）「息子は息子で開業しているのでそれは難しいです」と答えますけれど。父とは何十年もこちらで一緒に勤めてきましたが、怒鳴られたことがないんですよ。だからこうして私も長く続けてこられたのかもしれませんね。家内も結婚した年に衛生歯科の勉強をしてくれて、サポートもしてくれたんですね。子育ての時期もありましたが、今でも常勤の歯科助手さんたちと、週に５日ほど勤務してくれています。そういえば、私の母も歯科衛生士の資格を持っていて、受付をやってくれていましたね。こうしてお話しすると、家族で支え合いながらやってこられた、ということもあるかもしれませんね。

地域の方へメッセージをお願いします

年代問わずお子さんからお年寄りまで、お口のお悩みやトラブルにお困りの場合は、どうぞお気軽に武内歯科医院まで足をお運びください。基本的には予約制ですが、余裕のある時間があれば、お通しすることもできますので、まずはお電話にて症状などお伝えいただければと思います。朝は早くて８時から診療を始めていますし、土曜診療もしていますので、お勤めの方にも「平日には時間が取れないので助かる」と言われていますね。当院でできない治療は、場所のご希望など伝えてくだされば、信頼のおける専門医を紹介させていただきますし、なんでもご相談いただければと思います。

※上記記事は2023年7月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。