細野 哲也 院長（ふじだな接骨院)のインタビュー

高校時代に助けてもらった経験から決意・厳しい下積み経験

高校時代から社会人までボクシングをやっていたので、けがをすることも多く、接骨院や医療機関にお世話になることがよくありました。そのような助けてもらった経験から、自分もけがや体の不具合で悩む人たちの力になりたいと思い、柔道整復師の道へと進むことを決意しました。11年間勤めた接骨院では、清掃から事務仕事まで徹底的な下積み経験から始まりました。結構厳しいこともありましたが、たくさんの患者様が訪れる院で、日々新しい出会いがあり、施術を通して一人ひとり状態が違うことを学び、多くの経験を積ませていただきました。最近では、学んですぐに施術するところも多いようですが、僕は下積み期間に学ばせていただいたことは、当時から今まで様々な患者様と接する上で、とても活きています。そして平成22年に当院を開院しました。

その時限りの治療ではなく根本原因を探る

その時だけ痛みが軽減できたらいい、という治療は意味がないと考えています。病院で注射や薬などで一時的に痛みを取り除いても、根本原因がわかってなければ再発したり、悪化してしまうこともあります。そのため、当院ではしっかり問診する時間を大事にしています。もちろん病院の先生でないとできない領域もありますが、症状に対しての処置はあっても、本当に良くしていくためにセルフケアなども含めた細かい情報を教えてもらっていないことが多いようですね。痛みは一時的なものではなく、その人の生活習慣や体のくせなどに根本原因にあると思うので、原因を探り出し、正しい身体を使い方までサポートしています。

症状だけにとらわれず患者様の「なりたい姿」を叶える治療

患者様は様々な症状を抱えて来られますが、その症状を治したその先に「なりたい理想の姿」があります。今起きている症状だけにとらわれず、患者様のご希望や理想の姿まで、しっかりヒアリングさせて頂いています。初診の場合は、特に時間をかけてよく聴いて、患者様にも納得していただいた上で治療を進めます。基本的には検査で動かしてわかる情報、入ってこられた時から歩き姿や顔色を見るなど目で見える情報もあれば、聴く情報もあって、総合的に判断します。例えば「痛いから揉んでくれ」と言われても、なんでも揉めばいいのかというのは違います。逆にしないほうがいいこともありますし、ケースによっては当院ではお受けできないことももちろんあります。信頼できる専門分野の先生と普段からコミユニケーションを取り、必要な場合には紹介状を作成して、ご紹介できるような形を取っています。自分が信頼できるところをご紹介できたら、僕も安心ですね。

目標があって通われる患者様のサポートのやりがい

やはり何か目標があって通院され、その患者様がその目標達成されたというお話を聴くとやり甲斐を感じます。例えば「試合がこの日にあって、そこまでに痛い所を治して出場できますか？」というご相談があると、そこに向けて治療していき、目標が実現したというお声が聴けると本当に嬉しいです。アスリートのみならず、一般の方もそうで、何か大切な日に向けて足の痛みを治したいなどのご相談を受けて治療をし、その日を無事に過ごすことができたお話などを聞くと良かったなと思います。症状の緩和だけではなく、患者様の理想や目標にまで寄り添えることに喜びを感じますね。

地域の繋がりを大事にしながら地域密着型の受け皿的存在に

当院はお友達やご家族や、習い事の教室の先生からの生徒さんまで、ご紹介で来られることがとても多いです。慣れている患者様だと「こんな症状だけど、どうしたらいいの？」と電話がかかってくることもあります（笑）。それくらい、身近な存在に感じて頂いていることは嬉しいですね。何か痛みや、不具合があった時に、「病院に行くほどではないのだけど、どこに相談していいか分からない」という時に「とりあえずこちらに行ってみよう」というような気軽な気持ちでご相談ください。地域密着型の接骨院として、一次的な受け皿的存在にこれからも育っていければと思っています。また、私は藤棚商店街の役員をしていまして、地域の方々とお祭りなどのイベントを企画しています。歴史のある商店街なので、顔の見えるコミユニケーションや地域の見守りなどがあり、とても暖かい雰囲気ですよ。当院は商店街の中にあるので、そうした地域の魅力も楽しんで感じていただけたらいいなと思います。

※上記記事は2023年10月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。